ユーレイルパスを使って寝台列車(ヨーロピアンスリーパー)で一晩移動してみた感想とメリット/デメリットなどの記事です。ユーレイルパスがあると追加料金だけの支払いで乗れますし、時短や節約になる上、のんびり過ごせることから寝台列車の利用は個人的にはとてもおすすめでした!
乗車した寝台列車の概要
種類 ヨーロピアンスリーパー
区間 プラハ〜ブリュッセル南
時間 18:02発〜翌日9:27着
部屋タイプ classic
料金 87.5€(約15,050円)
※ ユーレイルパスを持っていたので部屋代のみ支払い
予約から目的地到着までの流れ
◇ 予約
ヨーロピアンスリーパー以外の寝台列車を利用するときも大体同じ流れで予約することになります。
まず、ユーレイルパス専用アプリ”Rail Planner“で寝台列車を検索します。
検索画面のフィルターを選択し、

“Night trains only”を選択すると、寝台列車だけを表示させることができます。

その後、Rail Planner上で予約の手順を進めると“Seat Reservation needed”の表示が出ます。
(※予約の手順はこちらに詳細はこちらの記事をご覧ください。)
“Seat Reservation needed”のリンクから外部サイトに飛び、座席又は寝台の予約を取ります。
座席又は寝台の予約を取るときは、「ユーレイルパスを持っている人」用の料金で
買うように注意してください。
あとは、乗車当日までにRail Plannerで乗車する電車を登録しチケットを有効化しておけば大丈夫です。
注意:ユーレイルパス所持者用の料金を選ぶのを忘れずに!
座席又は寝台を予約するときは、寝台列車の会社ごとに予約サイトの仕様が異なります。
しかし、必ずユーレイルパス所持者という選択をする欄がどこかにあるはずです。
これを選択しないと通常料金を払うことになります。
私はカレドニアンスリーパーでその選択箇所が見つけられず、
鉄道会社にメールで問い合わせをして教えてもらいました。
ヨーロッパの鉄道会社は、メールの回答が早いです。
迷ったら問い合わせることをお勧めします。
◇ 乗車〜到着まで
乗車時に必要なチケットは、
・ ユーレイルパス(Rail PlannerでQRを表示 又は 紙で提示)
・ 座席又は寝台列車の分のチケット
です。
車掌さんが来たらチケットを見せてください。
部屋内にベッドが複数ある場合は早いもの勝ちです。
自分の寝床を決めたら、後はのんびり過ごして一晩眠ると目的地です。
実際に起きたトラブル
トラブル①
私の場合、乗車前々日に大きなトラブルが発生しました。
連れと2人で過ごすため、3人部屋(2人部屋は予算オーバーでした)を予約していたのですが、
急遽5人部屋に変更となったのです。
乗車前々日にヨーロピアンスリーパーから、
「予約した部屋が故障して使えないから6人部屋(classic)に変更する。
乗車自体をキャンセルするなら今日中に連絡してね」という内容のメールがきました。
前々日に連絡されても、今更他の移動手段に変更するという選択肢はありませんでした。
次の予定に間に合わせるには寝台列車での移動が最速です。
しかし、最終的には車掌さんの計らいで5人部屋を私と連れと2人で使用することができました
(一時他の方と相部屋だった時間もありましたが)。
列車が空いていたおかげだと思います。
結果的に2人で過ごせたとはいえ、
知らない人と寝るには心の準備や道具の準備(防犯グッズなど)が必要なので、
変更の連絡のメールを見逃さなくてよかったと思いました。
トラブル②
無賃乗車で勝手に乗り込んで寝ているホームレスがいました。
車掌さんが追い払っていましたが、車内はざわついてました。
寝台の居室に施錠は必須です。
ヨーロピアンスリーパーでの様子と感想
▼5人部屋(ベッド6台、classic)です。
正面窓下に無料のお水とゴミ箱、ヒーターがあります。
このお水の本数で乗車予定の人数を推測できそうです。
シャワーはなく、共同の洗面所があります。
このあと、ウェルカムドリンクのベルギービールをいただきました。

▼ベッド上段です。
上段は人に寝顔を見られたくない方にお勧めです。
ベッドは早いもの勝ちですので、自分の場所を決めたらシーツを敷いて陣取りましょう。
ちなみに、上段も下段も電車の振動や寝心地は大差ありませんでした。

▼ベッド下段です。他に人が来ないので散らかし放題にしてしまいました。
下段は、トランクがある人や車窓を見たい人にお勧めです。

▼無料の朝ごはんです。
可愛いトランクの中に、丸パン、クラッカー、ジャム、チーズ、ヨーグルトが入っていました。
車掌さんがコーヒーを淹れてくれました。

感想
寝台列車はとても楽しかったです。
朝起きると車窓から知らない田舎町が見えて、爽やかな良い気分になりました。
電車は常に振動しているので、いつもより少し眠りが浅かったです。
それでも、時短や節約、楽しさや楽さの面から私はまた乗りたいと思いました。
プラハ〜ブリュッセル間を日中に移動すると1日潰れてしまいますが、
寝台では時間とお金(1泊分のホテル代)が節約できて、移動中ものんびり楽しく過ごせました。
他の居室の方は、朝方に読書して過ごしている方が多かったです。
ヨーロッパは日本より読書率が高いと感じました、静かでのんびりした朝でした。
寝台列車のメリットとデメリット、注意すべきこと
メリット
- 時短(寝ている間に移動が終わる)
- 節約(電車代+ホテル代を払うことに比べると安いかも)
- 楽しい(寝台に乗っている時間がそもそも楽しい)
- のんびり過ごせる(普通の移動より楽)
- 友達ができる(相部屋だと結構話す人が多い)
デメリット
- 個室は高い
- 人気の電車や区間は予約が取れない
(実際、ナイトジェットとカレドニアンスリーパーは
2週間前ですでに満席のため予約できませんでした) - 相部屋の人がうるさかったり、変な人だったりすることもある
- 神経質な人は熟睡できない
- トラブルが起きる(急遽部屋を変えられたり)
注意すべきこと
- 居室の施錠は忘れずに(知らない人が乗り込んできます)
- 売店がないので、飲食物は持参必須
- トランクの開閉は厳しいので、小さめのカバンに必要なものは入れておく
- 鉄道会社からの変更の連絡を見逃さない(トラブル①のようなことが起きます)
まとめ
今回の欧州旅行でやりたいことの一つでもあった、寝台列車での移動が叶いました。
時短、節約、楽しい、楽ちんなことから、寝台列車は個人的にとてもよかったです。
最近はヨーロッパでも人気があるようで、列車によっては予約が取りにくいです。
予約はお早めに!この記事が寝台列車利用の参考になるとうれしいです。